松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2020年11月9日「 花 鼻 」
自分の鼻って最近見ました?
よく目を懲らしてみると必ず視界にはいっているはずなのに、当たり前すぎて脳には伝えてないようです。
何が言いたいかって。
最近りんごの切り替わりの時期でりんご農園なのに、りんごがないという状態。
ふじの収穫は16日ぐらいから行うのでそれまで売り物がない。
去年まではなんとも思ってなかったのですが
今年始めた無人販売所。 ありがたいことに大盛況で待ってくれているお客様がたくさん。
ただ、今は毎日並べることが出来ません。
そんな状況に自分もお客様もガッカリと焦り。
最近引っ越しが少し落ち着いて環境の変化に戸惑っている看板犬のぐりを連れて畑をお散歩
懐中電灯の部分だけ丸く光って幻想的。
もっと幻想的なのは
寒さにじっと耐えているこの真っ赤なふじが
下からライトを当てるとこんな風に
綺麗でしょ。りんごのランタン。
こんなことをぐりと畑でりんごに囲まれていると
スーパーや直売所に行けばいつ行っても当たり前のようにたくさんのりんごが並んでいます。
なぜ今年無人販売所をはじめたのか?
それは、りんごを美味しい時期に食べてもらいたい。つがる から ふじ までのりんごの種類、個性を知ってもらいたい。
そしてりんごの時期を知ってもらいたい。
そのことからはじめたことを 売れすぎていつのまにか商売目線になっているんじゃないかときずかされました。
「今日もないの?」
「いつあるの?」
その答えに対する返答は
りんごには種類、種類で時期があり、美味しい物にもじきがあります。
「 旬 」
僕の無人販売所はりんごを売っているんではなく
りんごの「旬」を売る為にはじめたんだと言うことをおもいだしました。
売れることが当たり前になると、それまで見えていたものが無意識では見えなくなってしまう。
そのうち見えなくなったことも忘れてしまう。
スタンスを守り続けるってほんと難しい。
そう思うとお義父さん すごいわ!!
この農園は90%以上がリピーターの方に支えられておりますがその理由はお義父さんのりんご作りに対するブレなさ なんです。
今まで酔拳みたいにブレてきた自分。
きっと何人かは大きく頷いてると思いますが
まあ
今回はこれに気づけただけでも偉いって褒めて下さい。
最近ブログ読んでますって言われることがあったからこんなキザっぽく書いたわけじゃありませんよ。
明日もりんご狩りの店番またポエム書くように”絶賛 ニーチェの言葉、読み返し中”
です。