Blog 四代目のつぶやきブログ

「 天上天下唯我独尊 」

今年も無事にサンつがるの出荷おわりました。

今年も大坂類農園さんの販売会に向けてみんなで袋詰めして

綺麗におめかし してもらって

買いに来てくれた皆さんに

「待ってたよ」「次はいつくるの?」「もうここのりんごじゃなきゃたべられない」

とか

もう尻尾フリフリでうれしかったぁ~。

りんごの収穫が始まると急に忙しくなるのは毎年の事ですが今年は個人的に出来事もありましてさらに振り回されておりました。

お知らせでも書きましたが

息子が生まれました。

 

子供のいる人生を諦めていたし、想像もしていなかったので戸惑っていますが

この年から初めての経験や、勉強をさせてもらえることに感謝です。

 

家族のみんなは僕に似ないことを祈っているようですが将来が楽しみです。

つがるの次はシナノドルチェ、早生ふじと年末のサンふじまで忙しくなりそうです。

 

今年はどんな出会いがあるか ワクワクしてます。

 

りんごの注文 シナノドルチェ、ぐんま名月 以外はまだ余裕がありますので

ご注文お待ちしてますねぇ~。

 

 

 

「あんちゃ」

弟が僕を呼ぶときはいつも「あんちゃ」でした。

40年近く呼ばれ続けて、もう呼ばれることはなくなってしまいました。

2人兄弟だったのに、突然1人子になっちゃって。

心にぽっかり穴が空いてしまって必死に日常を取り戻そうとしているのですが

おしよせる悲しみと、はげしい動悸。

日常を過ごすことがこんなにむずかしいものなのかと

ただただ日々が過ぎ去ってくれるのをじっと待っています。

でもそんな感情なんて関係なく季節はゆっくり確実に進んでいて

ほら、今年もはじまるぞ と

りんごの木も冬の眠りから覚めて背中を押してくれている気がします。

時間をかけてゆっくりと

以前より太く強くしなやかに 立ち直りたい。

 

書くことを悩みましたが、これもあっぷるハウス宮下の出来事として記録として残したいと思いました。

今年のりんごが終ったときはどんな思いで立っていられるか。

がんばれ 少し未来の自分。

弟と過ごした40年に感謝。

きっと同じくらい過ごさなければいけない弟のいなくなった世界。

声と顔をだんだん忘れていく事への恐怖。

 

でもこれからも「あんちゃ」としてもう少しがんばるよ。

今の自分から少し未来の自分への期待です。

 

今日は弟の誕生日。

一緒に年を重ねることはできなくなってしまったけど

生まれてきてくれてありがとう。

「あんちゃ」にしてくれてありがとう。

 

 

 

 

 

「枯れ木に花を」

昨年の末ぐらいから調子が悪いぐり。

毎日ではないのですが、たまに体を動かすことができない症状がでることがあって

最悪の可能性を潰す意味でもMRIをとることになりました。

ただ ここ長野県南部にはとれるところがないため

愛知県犬山市の病院まで行きました。

 

農家になってから同僚はいないし、365日丸1日いつも一緒にいてくれる存在なので

言葉を交わすわけではないのですが不思議とたくさん会話している感じがあります。

作業がいやで落ち込んでるときも、ビール飲んで酔っ払っているときもいつも隣で寄り添ってくれている同僚であり、家族である大切な看板犬です。

周りからは甘やかしすぎだと言われますが

ぐりにはたくさん助けてもらっているので出来る限りのことはしてあげたいんです。

診察待ちで何かを感じているのかとても不安な様子。

全身麻酔なので一応最悪なケースもありますという説明をうけてひとまずぐりをあずけて

連絡があるまで近くで待機をすることに。

でもせっかく犬山市に来たんだから色々観光でもしよう

と思ったのですが

心配で心配で 結局駐車場で5時間待つことに・・・。

 

待っている間もたくさんの方がそれぞれのわんちゃんを大事に抱えたり、

元気に歩いていたり、かけがえのない時間を一緒に生きてるんだなぁと思うと微笑ましくなりました。

そして我が家のぐりも

不安の中 頑張ってくれました。

終って姿が見えたときはよじ登るくらい抱きついてきて それぐらい不安だったみたい。

検査結果も今の所大きな病気はなく、突発的におきるてんかんではないかとのこと。

しばらく様子見が続きそうです。

ただ全身麻酔で喉に管が入っていたせいか

とても苦しそうに嘔吐いています。

今日も一日じっとしています。

まぁ今日は雪が降っているのでそばにいてあげようと思います。

 

ひとまず重病の可能性は消えて一安心です。・・・が

カード払いの治療費の引き落とし日が次の悩みのタネです。

 

ここほれワンワンで何か掘ってくれないでしょうかね。

引き落とし日まで今日も絶賛”花咲かじいさん読み聞かせ中”です!!

 

 

「早くこいこい」

りんご狩りが終わって日々何をしているかって?

この山のように置かれたコンテナの中には

旅立ちをまつりんごたちがいっぱいで

そのりんご達1個1個を大切に

箱に詰める地味ーな作業を黙々としております。

たまに お客さんも来てくれてお土産を頂くこともありまして

昨日は珍しいものを頂きました

何かわかります?

箱にはグリコって書いてあるのですがこちらでは見たことがありません。

なんと関西地方限定の高級ポッキー?らしく

とってもデリシャス。

以前一箱頂いたときにあまりにおいしくて地元のスーパー探したのですが見つからないと言ったことを

覚えていてくれていて、今回増量で奥様にって持ってきてくれました。

大切に妻の目を盗んでいただきます。

 

今日はここ南信州の全国的に人気のある「南信州菓子工房」さんがあるものを持ってきてくれまして

南信州菓子工房さんの「wafuru」というブランドの商品の1つ

りんごのドライフルーツにあっぷるハウス宮下のりんごを使ってくれることになりまして

な・な・なんと 東京の帝国ホテルのの中に置かせていただくことになりました。

自分も行ったことないのにもう子供に抜かれた感じがしています。

4種類のりんごがどんな風に仕上がっているのか

ぐりもとっても気になる様子。

 

りんごの箱詰めがおわると年末がきます。

寂しいような、早く来て欲しいような。

 

残すところあと少しの2020年を精一杯すごしたいですね。

 

除夜の鐘が鳴るその時まで今日も絶賛”ぐりの鼻を赤くしようと格闘中”です。

 

 

 

「 花 鼻 」

自分の鼻って最近見ました?

よく目を懲らしてみると必ず視界にはいっているはずなのに、当たり前すぎて脳には伝えてないようです。

何が言いたいかって。

最近りんごの切り替わりの時期でりんご農園なのに、りんごがないという状態。

ふじの収穫は16日ぐらいから行うのでそれまで売り物がない。

去年まではなんとも思ってなかったのですが

今年始めた無人販売所。 ありがたいことに大盛況で待ってくれているお客様がたくさん。

ただ、今は毎日並べることが出来ません。

そんな状況に自分もお客様もガッカリと焦り。

最近引っ越しが少し落ち着いて環境の変化に戸惑っている看板犬のぐりを連れて畑をお散歩

懐中電灯の部分だけ丸く光って幻想的。

もっと幻想的なのは

寒さにじっと耐えているこの真っ赤なふじが

下からライトを当てるとこんな風に

綺麗でしょ。りんごのランタン。

こんなことをぐりと畑でりんごに囲まれていると

 

スーパーや直売所に行けばいつ行っても当たり前のようにたくさんのりんごが並んでいます。

なぜ今年無人販売所をはじめたのか?

それは、りんごを美味しい時期に食べてもらいたい。つがる から ふじ までのりんごの種類、個性を知ってもらいたい。

そしてりんごの時期を知ってもらいたい。

そのことからはじめたことを 売れすぎていつのまにか商売目線になっているんじゃないかときずかされました。

「今日もないの?」

「いつあるの?」

その答えに対する返答は

りんごには種類、種類で時期があり、美味しい物にもじきがあります。

 

「 旬 」

 

僕の無人販売所はりんごを売っているんではなく

りんごの「旬」を売る為にはじめたんだと言うことをおもいだしました。

 

売れることが当たり前になると、それまで見えていたものが無意識では見えなくなってしまう。

そのうち見えなくなったことも忘れてしまう。

スタンスを守り続けるってほんと難しい。

 

そう思うとお義父さん すごいわ!!

 

この農園は90%以上がリピーターの方に支えられておりますがその理由はお義父さんのりんご作りに対するブレなさ なんです。

 

今まで酔拳みたいにブレてきた自分。

きっと何人かは大きく頷いてると思いますが

まあ

今回はこれに気づけただけでも偉いって褒めて下さい。

 

最近ブログ読んでますって言われることがあったからこんなキザっぽく書いたわけじゃありませんよ。

明日もりんご狩りの店番またポエム書くように”絶賛 ニーチェの言葉、読み返し中”

 

です。