松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年4月19日「 一歩前へ 」
ここ西山もりんごの花が今にも咲きそうです。
こちらは「王林」の花です。
もう少しで満開になりそうです。
こちらは「ふじ」のつぼみです。
りんごの花が咲くと畑は白い花でいっぱいになります。
白い花が咲くとりんご農家はしばらくの間大忙しになるんです。
花が咲いてから7月いっぱいまでは雨の日も風の日も作業が続きます。
「そろそろ覚悟はできたか?」と
畑に行くとりんごの木に脅される毎日です。
昨年はこの時期には花がほぼ満開でそのあと凍るような寒気がはいり
花が寒気にやられるという被害にあいました。
今年は去年のことを教訓にして少しでも被害を少なくしようと
畑の草を刈っています。
そうすると地表の温度が上がって霜の被害も若干少なくなるんです。
ここから収穫までの長い期間、ほんとに気候との戦いです。
秋にはどんな景色がひろがっているか?
残り少なくなったりんごを食べながら1人妄想中です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2020年11月9日「 花 鼻 」
自分の鼻って最近見ました?
よく目を懲らしてみると必ず視界にはいっているはずなのに、当たり前すぎて脳には伝えてないようです。
何が言いたいかって。
最近りんごの切り替わりの時期でりんご農園なのに、りんごがないという状態。
ふじの収穫は16日ぐらいから行うのでそれまで売り物がない。
去年まではなんとも思ってなかったのですが
今年始めた無人販売所。 ありがたいことに大盛況で待ってくれているお客様がたくさん。
ただ、今は毎日並べることが出来ません。
そんな状況に自分もお客様もガッカリと焦り。
最近引っ越しが少し落ち着いて環境の変化に戸惑っている看板犬のぐりを連れて畑をお散歩
懐中電灯の部分だけ丸く光って幻想的。
もっと幻想的なのは
寒さにじっと耐えているこの真っ赤なふじが
下からライトを当てるとこんな風に
綺麗でしょ。りんごのランタン。
こんなことをぐりと畑でりんごに囲まれていると
スーパーや直売所に行けばいつ行っても当たり前のようにたくさんのりんごが並んでいます。
なぜ今年無人販売所をはじめたのか?
それは、りんごを美味しい時期に食べてもらいたい。つがる から ふじ までのりんごの種類、個性を知ってもらいたい。
そしてりんごの時期を知ってもらいたい。
そのことからはじめたことを 売れすぎていつのまにか商売目線になっているんじゃないかときずかされました。
「今日もないの?」
「いつあるの?」
その答えに対する返答は
りんごには種類、種類で時期があり、美味しい物にもじきがあります。
「 旬 」
僕の無人販売所はりんごを売っているんではなく
りんごの「旬」を売る為にはじめたんだと言うことをおもいだしました。
売れることが当たり前になると、それまで見えていたものが無意識では見えなくなってしまう。
そのうち見えなくなったことも忘れてしまう。
スタンスを守り続けるってほんと難しい。
そう思うとお義父さん すごいわ!!
この農園は90%以上がリピーターの方に支えられておりますがその理由はお義父さんのりんご作りに対するブレなさ なんです。
今まで酔拳みたいにブレてきた自分。
きっと何人かは大きく頷いてると思いますが
まあ
今回はこれに気づけただけでも偉いって褒めて下さい。
最近ブログ読んでますって言われることがあったからこんなキザっぽく書いたわけじゃありませんよ。
明日もりんご狩りの店番またポエム書くように”絶賛 ニーチェの言葉、読み返し中”
です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2020年11月7日「 未知との遭遇 」
本日からメインイベントのりんご狩りスタート!!
でもその前にまだ、環境に慣れていない看板犬 ぐり の散歩
すると何かと遭遇したんです。
山羊です。 ぐりもう大興奮!!
”わんわん” と ”めーめー”の大合唱
これはまだまだ慣れませんね。
りんご狩りはあいにく雨のため来園者ゼロ。
こんな山奥にいると社会の動きが伝わってこなくて
コロナだから今年は駄目かなぁって思っていたら
予約の電話をたくさんいただきました。
ありがたい。
今朝のふじはこんな感じ。
昨年とは違い 色 味 美味しいです。
ただね、傷が多いんです。
中身はいいけど外観が。
どこかで聞くフレーズ。
でもこれが自然なんですね。
工業製品ではありません。
りんごの裏にJISマークはいってません。
密 注射していません。
でもまだまだ、りんごと会話が少なかったと言うことです。
自分まだまだです。
気長に応援していただけるとうれしいです。
その日まで絶賛”注射 ブスブス中”です。
あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2020年10月7日「ワンダーランド」
最近朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
りんご農家としては嬉しいのですが、この西山は半端なく寒い。
寒さのおかげで今年のりんごは色つきがいい気がします。
いよいよ出番。
シナノ三兄弟
”秋映”
こちらもいい色になってきました。
お義父さんのこだわりの
紅玉
今年は紅玉の注文が増えてお義父さんも喜んでおります。
今畑は色々なりんごの色で絵本の中にいるようです。
個人的にはふじのりんごがりよりこれからの季節のりんご狩りがオススメです。
そろそろこの西山もソワソワしてきました。
早く皆さんにお会いできるのを楽しみに
絶賛”ウサギ追っかけ中”です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2020年8月31日「今年もあいつの季節がやってきた。」
畑仕事をしていると松川町の広報が
「熊の目撃情報が・・・」
宮下家よりも下に出現する熊の季節が。
今年もお目にかかることはないかなぁと思っていたら
ある朝の出勤途中 ご近所さんで熊を解体しておりました。
(ここに載せるには刺激が強いので写真はのせませんが)
夕方お裾分けにと頂いたのが
さっきの熊さん。
とれたてホヤホヤの正に産直です。
味は想像にお任せしますが、自然の摂理を経験した一日でした。
そんな日々を過ごしておりましたがそろそろです。
我が家の一番バッター「サンつがる」
とてもみずみずしくて甘い、かじった瞬間笑顔になっちゃうりんごです。
思い返せば冬の剪定からはじまっていよいよ収穫のシーズンがはじまります。
普段は人気のないこの西山も少しづつ人が遊びに来てくれて
ありがたいことにこの時期にもうりんごの注文もいただいて
なんだかワクワクしちゃいます。
今から皆さんに会えるのを楽しみに絶賛熊よけの鈴つけて畑見回り中です。