松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2020年3月10日「 春の足音 」
当園は標高800mの高原に位置しております。
なのに昨日は20℃近くまで気温が上がりすっかり春気分。
そんな気分は人間だけではないようで
少し早いふきのとう。
写真を撮っていると
お義父さん・・・「これも写真に撮って」 と自分の趣味を半ば強制的に押しつけてくる感じで撮らされたのが
わかりますか?
「 節分草 」っていう花らしく とっても綺麗でした。(お義父さんごめんなさい)
畑から見る南アルプスは
雪も少なくなってきて、春がすぐそこまできているのを感じます。
いつもは二人で畑仕事をしていますが、この日は妖精が遊びにきてくれました。
世間は自粛モードで子供達もパワーが余っている様子。
テレビのインタビューで 家でスマホをみてばっかり だとか ゲームをする だとか
することがなくて暇だとか。
暇なので町へ出ちゃう だとか。
なんかとても寂しいですね。
こんな時だからこそ子供達に何かを発見させる楽しさ、四季の移り変わる匂い
与えられる環境で全てを選択しようと思うのではなく、
じゃあどうすれば面白い環境を自ら作れるか。
休業補償だ、何だと言うばっかりではなく、
もっと大事な人間力を子供に教えてあげてほしいなぁと
こんな山奥から思ってしまいます。
余談ですが、先ほどのお義父さん
好きなテレビが 「ポツンと一軒家」 が大好きなようで
笑顔で内容を説明してくれるのですが
僕も笑顔で話を聞きながら
(ここも十分ポツンですよ)
と思っているのは 内緒です。
春の足音に背中を押されながら只今絶賛 ”お義父さんの気持ち忖度中” です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2020年3月2日「駄目よぉ~ ダメダメ」
すごく間隔があいちゃいました。
もう農家やめたと思ったひとぉ~。
安心して下さい!! やってますよ!!
では、最近何をしてたかといいますと、
相変わらず 剪定です。
少しずつりんごの呼吸もわかってきたようで何とか前に進んでおります。
世間はコロナ、休みだ、時間差だ、休業補償だと騒いでおりますが
はい、関係ございません。
だって 人いないもーん。 うつす人いないもーん。
あっ!! 一人いた。
パーマかけたおじちゃんが。
誰かきてぇ~。
そうそうたまに僕が所属している剪定グループの集まりがあり
みんなで1つの園を剪定することがあります。
休憩時間も剪定バサミを研ぎながらりんごの話しで盛り上がり
とてもディープな集まりです。
そんな時、全国を驚かせた話題の男参上!!
真ん中の人物わかりますか?
わからない人は 駄目よぉ~ ダメダメ。
新年からニュースになった0日婚 エレキテル連合の旦那さん。
「 松尾アトム前派出所前 」
見参!!
・・・・。
なんでいるんだ?
コロナの影響でね仕事 トンじゃったんだって。
ただでさえ 少ないのにね。
僕もこないだインフルエンザにかかったとき
ユーチューブで 松尾アトム前派出所前 さんの動画見まくりました。
賛否両論ありますが、僕は超面白かったです。
ここ松川では共感してくれる人はまだいませんが・・・・。
本人いわく 滑り芸と言っておりますが意図したものかはわかりません。
でも地元だと嬉しそう。
剪定四天王 水野さんとツーショット。
きずけばもう3月。
花が咲く前にもうひと踏ん張り。
今日も絶賛 ニュートン りんごが落ちたところでお時間です。
近いうちに僕の正体お知らせします。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2020年1月12日「 鬼滅の・・・ 」
今年は暖冬と言われますがここ西山はさすが下段とは違って寒さが凶器となっております。
池ノ平も湯気のようなものが発生しております。
昔はこの池でスケートをしていたようで一体どんな寒さだったのか想像するのも怖いです。
最近は・・・
はい、変わらず葛藤しております。
時には剪定の指導をしていただいたり
枝を一日中見ております。
そうしたら少し変化がありまして。
お義父さん・・・「じゃあ雰囲気でこの木はどの枝が邪魔かな?」
僕・・・「この枝があるといたづらをしちゃうと思うのでまずこの枝を落とそうと思います。」
お義父さん・・・「面白い観点だし、間違ってないと思うよ。」
おや?
少し会話ができるようになっている!!!
りんごの新芽のように自分も少しずつ成長できているようです。
ただね、りんごの枝、一本一本に意味があってなんでこの枝を落とすのか説明ができないと
自信をもったりんごは作れないんです。
自分はまだまだ。
最近の流行の漫画で言うと「 木の呼吸 壱の型 」を習得できるように
今日もハワイという名の畑で絶賛鍛錬中です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌 ふじの出荷作業中
2019年12月2日「だるまさんが転んだ」
毎日朝起きるのが辛い時期になりましたね。
布団から必死に起きて、畑のある松川町に向かう準備をしながら
看板犬にしようと愛犬ぐりを探すんですが姿が見えない・・・。
!!
「あっし あんな寒くて人がいない山奥行きたくないワン」と目で訴える毎日。
いいです。いいです。1人で行くから。
しかし、すっかりもとの畑に戻るもんだなぁと、どこかほっとしたり、寂しかったり。
今日も人気のない山奥で出荷の作業。
たまにポカンと心に穴が開くときがあって・・・。
まだどこかこの環境に慣れてない自分が顔をだす。
駄目なときも、いいときも人に認識してもらえるって羨ましい。
ラジオのCMで「人に気づかれない仕事をしたい」ってフレーズを聴いた時
格好いい!!って思ったんだけど 自分やっぱり気づかれたい。
まぁ 僕を知ってる人は「ほら 言わんこっちゃない」って言ってるんだろなと自覚しております。
悩みながら、苦しみながら
少しずつ 少しずつ
ダッシュができる亀になりたい。
今は1人でだるまさんが転んだをしてるけど
いつか振り返ったときにたくさん人がいたらいいなぁって。
その日まで絶賛看板犬募集中です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌 ふじのりんご狩り終了。
2019年11月29日「ほたるのひかり」
寒い、寒い、寒い
そりゃそうだ!!
そこまで雪が迫ってた。
りんごもほら凍ってる。
この状態があと半月早ければいいりんごが出来たのになぁ。
まわりもすっかり冬景色
南アルプスもすっかり真っ白。
なんか生かされてる。
そんな余韻に浸りながら収穫最後のスパート!!
この一瞬の為に1年の作業があるなんてとても想像できなかった。
今までどうしてもその日の結果、一週間後の結果、一ヶ月後の結果を求めて生活してきました。
それはそれで当たり前な事だし、大事な事だけど
この仕事はどんなに急いでも1年後の結果の為の行動を求められる。
なんか短い期間の方がしんどそうに思ってたけど今の行動が1年後の結果に繋がると思うと
一瞬も気が抜けない。
あーあ
えらい世界に来ちゃったもんだ。
でも、人間らしい生活がここにはあって
チームあっぷる 2019年の作業本日終了。
りんごを皆様にお届けするのにたくさんの方の支えがあって。
りんごは工業製品ではありません。
色が薄かったり、形がいびつだったり、傷が付いていたり
でもね、かけた愛情は一緒です。
その愛情まで感じていただけたらいいなぁって思ってます。
明日から出荷の作業に入ります。
注文いただいているお客様もう少しお待ち下さいね。
お義父さんも僕もフラフラしながら頑張りますので。
ブログを書いていると色々な方から反応をいただけて嬉しいです。
今日も以前の上司の方からメッセージが。
離れてみて繋がりを感じられるというか。
もっと繋がっていたいというか。
ホントに感謝です。
残すところあと1ヶ月。
それまで絶賛りんご箱つめ中です。