松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2024年4月30日「 はじめました。」
咲きました。
咲いてしまいました。
咲いたらはじまります。
摘花作業。
無数に咲いた花びらを中心の花を残して摘んでいく令和お岩さん状態。
1まーい 2まーい 3まーい ・・・・。数えきれません。
人間が花びらを落とす作業を担当して
花粉を運ぶ作業は今年もあの方達に協力してもらいました。
早朝お迎えに
4月だとまだこの時間暗いですねぇ。
わかりますか?
1年ぶりの西山ぶんぶんズです。
これでメンバーがそろったため
チームあっぷるスタートです。
つぎゆっくりできるのは8月。
その頃には つがる シナノリップの収穫の足音が聞こえてるんだろうな。
今年もどんな出来事、ご縁があるか楽しみです。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2024年4月15日「 ドリカム 」
すっかり納税の春ですね。
世間では色々と言われておりますがあっぷるハウス宮下も少ない額ですがちゃんと納税通知届きました。
毎回気持ちが暗ーくなりますが納める事ができるだけ、ちゃんと事業として成り立っているんだと言い聞かせて納税しております。
けして どこかのお偉いさんのように
「ばかやろう」
とは言わず粛々と納めさせていただきますよ。たぶん・・・・・。
最近ブログもインスタも更新がなく
生きてますかあ?
元気ですかあ?
農家やってますかあ?
という質問をいただく事がふえてきて見ていてくれることにビックリ!!
そう思うと特別なことを書かなくてはとプレッシャーで更新できず気づけば冬が終っていました。
でもちゃんと作業はしてましたよ。
毎年の決まった剪定にくわえて
今年も新しい畑ができました。
そこに苗木の移植をして
それとは別に来年用の苗木を1100本!! 植えて
去年植えた2000本の苗木にネギ袋かぶせてと
もうここまでくると野菜農家みたいになってきて
今までとは全く異なる栽培方法にチャレンジしています。
来年ももう1畑ふえる計画で今年もそれに向けての作業をしてました。
何故?こんなに畑を増やすのか?
よく不思議がられます。
それは 畑の規模を小さくするために今広げているんです。
ん?
よくわからない?
ですよね。
あくまでも僕の感覚ですが、今表面化してきている問題点の解決方法がこの栽培方法にあると思っています。
まだまだ収穫には時間がかかりますが
この子がランドセル背負える頃には何かしらの答えが出ているかと思います。
自分なりの未来予想図を描きながら今年も今シーズンの仕事はしっかりして
未来に向けての作業も同時進行しながら格好いい
イケオジ 目指して頑張ります!!
そんな甘いこと言って穴が青い小僧め!!
と言わず
温かい目で見守っていただければと思います。
お知らせ
久々の新商品でました。
詳しくはお知らせ覧みてくださーい。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2024年2月20日「おっぱっぴ」
新年早々、さっそく不穏な気配が。
りんごはサンふじにはサンふじの花粉では受精しなくて、簡単にいうと違う種類のりんごの花粉でしか受精できないんです。
なので蜂さんにお願いしたり、人間が手や機械を使って花粉をつけるのですが
なんと今年はその花粉がない事態に。
それでその花粉を確保するためにどうすればいいのかの講習会にこの人!!
昨年までは蜂サンにおねがいしたり、それでも不安なので花粉を購入して撒いていたのですが
花粉もない蜂業者も数が足りないでどうなるのかすごく心配。
結果 出来る事を教えてもらいながらやろうということで春は一段と忙しくなりそうです。
毎年何か何か新しいことをやれているので前向きに頑張ろうと思います。
新しいことと言えば
西山に新しい畑できました。
まだ植えていないので収穫できるのは4年後くらいになりそうですが
それでも先を見てちょっとずつ。
最近の世の中の働き方改革ではないですが少しでも効率をよくしないと
農家もどんどん減少していく未来しかありません。
未来のあっぷるハウス宮下の為に今はがんばって種まき中。
どんな花が咲いてくれるのか楽しみなような不安なような。
無駄を省き効率をあげることに集中してきたこの数年。
そんなの関係ねぇとばかしにふりまわしてくれるのが
親になると言うことはけして効率よくなれるものではないと日々実感の毎日です。
効率は悪いけどそれでも1つ1つできるようになってその課程、体験、喜びをどれだけ共有するか。
子供の成長とともに親としても成長させてもらうものなんだと。
地道ですが近道もないし、戻ることもできない。
毎日を丁寧に。
そう思うと近年の高効率化はいい面ばかりではなくて
無駄、ムラ、非高率の中に日本人としての良さもあって、独特の間もあって、人に対して寛容なところもあった気がします。
今は何をやるにも理由が必要で、間違ったことをすれば叩かれ、他人よりも自分優先。
SNSでは私見て見てとばかりにキラキラした写真ばかり。
もう一度 無駄、非高率、遠回りしてみませんか?
幼い我が子にこんなことまで教えられながら そんなの関係ねぇと屁をこかれ苦笑い。
45歳初めての新米パパ、色々と勉強させてもらってます。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2024年2月13日「 ヤジロベー 」
2月12日、類農園直売所彩都店様に来ていただいた皆様 ほんとうにありがとうございました。
寒い中並んでいただいたのに売り切れてしまって悲しい思いをさせてしまったお客様ほんとうにゴメンナサイ。
時期はずれということもあるのですがそれでも残っているりんごを全部荷造りして持って行ったのですがこちらの
力不足です。
開店から1時間で全てのりんごが売り切れてしまってあとは謝るばかり。
ほんとうは売り切れれば嬉しいはずなのに昨日は来ていただいた方に悲しい思いをさせてしまったことに苦しくなりました。
こんなことなら来ない方がよかったかな?とか帰りの車の中でずっと悶々と考えてました。
それでも次回また買ってやるよって思っていただけてるなら次回からはもっとたくさん覚悟を決めて持ってきます!
もう一度リベンジさせてください!
そう思わないと冬の剪定頑張れないです。
落ち込んで帰ると待っていてくれました。
こんな駄目親父でも帰ってきてくれて嬉しいって言っているようないないような・・・。
農家は楽しい?って聞かれれば苦しいことの方が多いし、転職してよかった?と聞かれればよかったとは言えないし
最初の頃はいつやめようばかり考えていました。
ほんとうはもっと自転車に乗りたいし、もっと山に登りたいし、もっと旅行に行きたいし、もっと同僚と仕事帰りに一杯したかったし
やりたいこと やってみたいことは沢山あるけど
でも農家になってこんなに皆さんに選んでいただけたり、美味しかったよって言葉もらえたり、食べたら涙が出たってメールもらえたり、すごくテンパっているときに
友人の顔見つけて応援してもらったり、大好きな人にジュースのラベル書いてもらったり、家を出発するときに行ってらっしゃいって見送ってもらったり
販売会行く度に会話できる人が増えたり、販売会帰るときに握手してもらったり、子供ができたと報告したときに泣いてくれたり、サプライズでプレゼントもらったり
いい歳なのにうれし泣きしちゃったり、警備員のおじさんにいつも応援してもらったり、もっともっとたくさんの感動を農家になってからいただけて
考えてみれば自分のやった仕事で泣けるぐらい感動させてもらえるってみんながみんな経験出来ることじゃないなと。
だから最近はいつやめようじゃなくていつまでやろうかなって考えてます。
毎日、毎日丁寧に。
毎日、毎日+1。
やりたいことではなくやれることを頑張る。
力まず慌てず1歩ずつ。
不器用な小さな農園ですが今後ともよろしくお願いします。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2024年2月4日「 だよねー 」
早いものでもう2月。
遅くなりましたが昨年は大変御世話になりました。
本年もよろしくお願いします。
とにかく忙しさに振り回されていた年末が終りその反動のせいか放心状態が続いておりましたが
作業はちゃんとしておりますよ。
たくさんの人が来てくれてた時期とは違い、年が明ければ車も人も全く通らない山の奥で
毎朝火起こしからスタートです。
たき火にあたりながら
りんごの木を1本1本観察して黙々と枝を切る作業。
おいしいりんごを作る。昨年の答え合わせをしながら黙々と
これも焼いたらいいんじゃないか?あれ!いがいといける。
りんごの木を観察しながらモグモグと。
気持ちと行動が一致しませんがゆる~くスタートしております。
それにしても今年は雪が少なく暖かい。
近年気候変動の話が色々なところで聞きますが、農業をしていると肌で感じることができます。
ここ西山も標高が800mあるおかげでなんとかりんごの栽培ができますがそれもあと何年できるか
モグモグタイムに話しています。
1月1日に起きた震災。それに伴う2次災害。
今年はとても悲しい出来事からのスタートとなってしまいました。
前回のブログにも書きましたが 最近感受性が強くなってしまったため
報道される内容にただただ涙が流れてしまいます。
当たり前がある幸せ。
1日1日を丁寧に。
それが今年の目標です。
やりたいこととやれることを区別して今年、今日やれることを丁寧にやっていきます。
毎日、毎日+1
+2、+3ではなく+1コツコツ積み上げる。
45歳にしてようやくスタートラインにたてました。
今年はどんなりんごができるのか?
楽しみながら、苦しもうと思います。
それと 販売会行います。
お知らせえおみてもらえると嬉しいです。
今年もよろしくお願いします。