松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2023年8月2日「推しの子」
つぶやきブログらしいつぶやきを・・・。
僕は旅行が好きで色んな地域を訪れるのですが
コロナが終息に向かいつつあって人の流れも以前のように戻ってきているのが実感できます。
でも何か大きな違和感を感じるんです。
人は以前のように戻っているのにコロナ前とは何かが違う。
人の心を感じれなくなった。
おもてなし と言ってもいいのかな。
コンビニ、ファーストフード、公共機関、ホテルのチェックイン
何もかもがセルフサービスで言い方は悪いですが
入店してから退店するまで何もしゃべらない店員もいるし
お客の方が店員の顔色を伺うシーンを何度も見たり。
なんか世の中が余裕がなくなっている感じがして
気持ちのいいおもてなしはお金を払わないと体験できないシステムになってしまっている気がします。
人手不足ということもあってAIが対応してくれることが普通になって
もう人間じゃ無くてもいいんじゃないかという意見も聞かれるようになりました。
じゃあ人にしかできないことは何だろう?
と昔から考えるクセがあってそんな僕の答えは
おもてなし なんです。
僕の言うおもてなしは対面だけのことではなくて気遣いや心配り声かけなんです。
だから僕が就農してから注文を頂いたお客様には必ず電話でお礼を伝えています。
中には嫌がるお客様もいらっしゃいますし
変わった農家だなあと感じられる方もいると思います。
だけど自分が注文したりんごがどんな農家が作っているのか 知りたくないですか?
ホームページや写真だけでは無く声を通して体温お感じてもらいたいし感じたいし
農家 対 その他大勢のお客様
では無く
農家 対 1お客様でありたいなと思います。
人にしかできないことこれが世の中1番大事な気がします。
自分の頑固なこだわりで今日もコツコツ電話してます。
こんなにたまってしまった・・・。
AIにできない心が感じられる農園になれたらいいなぁ。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下の業務日誌”
2023年7月26日「いよいよです。」
夏ですね、
暑いですね。
ここ西山もさすがに暑い。
こんな時は
スイカを食べながら頑張ります。
さすがのぐりもバテバテで
水浴びをしております。
でもきずけば一番早い品種の収穫まで2ケ月をきっていて本当にりんご赤くなるんだろうかと毎年この時期は半信半疑。
でもそんな思いを知ってか今年初収穫の新品種 「シナノリップ」が畑で存在感を増しています。
ジャジャーン!!
おいしそうでしょ~。
これは芯かびという病気にかかっているのでこの時期に真っ赤になるのですがそれでも赤いリンゴを半年ぶりにみてテンションあがりました。
この品種 まだ市場にはあんまり出回らない品種で8月中旬から下旬の収穫になります。
我が家でも今年ほんの少し実がついてくれたので販売はもう少し年数がかかりそうですが今年はすいません独り占めさせていただきます。
あっぷるハウス宮下の久しぶりの新品種、期待の品種です。
夏には珍しく しっかりした歯ごたえに酸味と甘みがあって一度食べたらファンになること間違いなしです。
また食べたら感想お知らせしますね。
今年は高密植栽培始めたり、畑の面積広げたり、冬からめっちゃ がんばりました。
おかげでお盆前の作業は一段落つけることができてここ数年では1番早く終えることができました。
それなのにお義父さんがぼそっと
「安君がこんなに働くとは思ってなかったから、今年は冬の段階からあきらめていた。」って
喜んでいいんだか、悲しんでいいんだか 微妙ですが前向きにとらえることにします。
作業が終わったということは毎年のダイレクトメールの発送準備です。
「わし、こういう作業苦手」とぶつぶつつぶやくお義父さんをおだてながらみんなで作業します。
1件1件気持ちを込めて
本日発送させていただきました。
発送にはぐりも手伝ってくれまして
ん?
エアコンにあたって寝てるし。
でも チームあっぷるハウス宮下 全員で無事発送終えることができました。
一人でも多くの方と素敵なご縁がつながりますように。
本年もよろしくお願いします。
しばらくたっても届かないよという方がいましたら連絡いただけると助かります。
またご紹介いただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2023年6月6日「MIDORI GA IPPAI」
暑かったり、寒かったり。
今年も早くも気候に振り回される状況です。
今西山の状況はというと
りんごの摘果作業になります。
可愛い花だったのにすっかり実になりこんなに大きくなりました。
摘果作業をしているとたまにこんな光景も
鳥が枝に餌を串刺しにして保管してるんです。
これは やご かな?
こないだは かえる
その前は 蜂
なにか宗教の儀式のような光景です。
2000本植えた畑の苗木も
接いだ枝から芽がでてきました。
100%とは言えませんがなんとか育ってくれそうです。
今畑は緑でいっぱいです。
シナノゴールドという黄色のりんごも
花も赤くて実も赤いのにりんごになると黄色になるんです。
小さくても畑にりんごがなりだすとようやくテンションが上がりはじめます。
今年はどんなりんごができるかな?
今年もさっそく被害はありましたが毎年の事なので来年への課題とします。
りんご農家なのにはやくりんごが食べたくてウズウズしてます。
しかも今年新品種が少量ですが収穫できそうなんです。
めっっっちゃおいしいりんごなので今から楽しみです。
人様と違いテンションあがらない子も
相変わらず病気治療中です。
目が見えないため病院ではおびえて噛んじゃうのでこんな感じ。
チームヤスカワ 毎日頑張ってまーす。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2023年4月18日「お池の周りに」
3月の暖かさに比べて朝晩の冷え込みが激しい4月。
人が着る物にこまる状況なのにりんごからしたらもっと困っている状況。
昨年は一気にりんごの花が満開になりましたが
今年は恐る恐る咲いている感じ。
特にここ西山は他より標高が高いためまだまだ花が咲きません。
そんな状況でも気温が高くなるとモゾモゾと動く気配が
今年からミツバチをお借りしました。
気温が低いと全く顔を出してくれませんが
気温が上がると
さぁ、いくよ~。と声かけしているかのように一斉にでてきます。
生まれて初めてじっと見たかも・・・。
すっっっっっごくかわいい。
自分達だけではなくこのミツバチ君達も一緒にりんごを作ってくれてるんだぁと思うとすごく愛着がわいちゃいます。
作業していて見かけると
つい ありがとうね って言っちゃうし
お義父さんには人にもそれくらい愛情むければいいのにと毒を吐かれます。
花が咲くと綺麗だねーなんて言ってられません。
そんなことを言って自然の中で四季を感じながらゆっくりスローライフを夢見て農家になったのに
後悔その一
花をみて綺麗だね~なんてとても言ってられない。
その理由は 花が受粉して実になるときに木は沢山の大力(栄養)を使います。
だから実にしたくない花は今のうちに摘んでおくんです。
そうすることで木も体力を温存することができるんです。
作業台の上でちょっと摘花作業するとあっという間に
こんなに。
どれくらいやるかって。咲いた花全部。
だから花が咲いたら綺麗なんてとても言えないってわかってくれました?
でもね1日のうちの数分でも綺麗だなって思える心の余裕、視野の広さをもって生きたいなって思ってます。
心の広い視野の広い人が身近にいるからね。
文雄さん、ハッピーバースデー。
71歳でもこんな素敵な笑顔になれて素敵な笑顔に囲まれる生き方が格好いい。
だから僕も
もう少し人に愛情向けれるようにがんばります。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2023年4月10日「ウサギとカメ」
えっ
更新早くない?って思われてますよね・・・。
なるべく更新しようと心を入れ替えて頑張ります。
でも、期待しないで下さいね。
今日はいよいよ高密植栽培の植え付けです。
この冬、剪定を終えてから残業で2人で黙々と接いだ苗木2000本。
植えるときが来ました。
先日新しい品種15本植えるのにヒーコラ言っていたのに2000本。
大丈夫かなぁ・・・・。
昨年の夏からずっと心配してました。それがいよいよ。
ここまで親切に指導してくれた丸西産業さんに植え方を教わります。
まず苗木の根っこを
1cm以内に切ります!!!
えっ
切っちゃうの・・・。
次は
深さ5cmから10cmのあいだになるように。
(黒く塗ってある範囲がその部分。)
差し込みます!!
植えるんじゃなくて差し込むの?
差し込んだら
ぎゅってします!!
お義父さんもびっくり。
心配して水をあげても枯れるそうで、深く植えても枯れるようです。
今までの概念とは違いすぎてあきれるばかり。
一通り内容を聞いたらスタートです。
総勢6人で黙々と ブス、ギュッ。
今日だけで1600本植える?挿せることができました。
目処がたっただけでも昨年からの不安が少し解消されました。
松川町ではあまり見ない高密植栽培。
全国的にも増えつつありますがあまりなじみがないですよね。
ただ農業も10年後20年後をみてチャレンジしていかないと人手不足、温暖化、後継者等色々な問題を乗り越えられないと思います。
今までの概念を覆させられたこの栽培方法。
長年いままでのやり方で生きてこられた年配の農家さんはチャレンジすることに抵抗もあるし
そんな新しい栽培なんてりんごじゃないと否定される方もいます。
だけどお義父さんは否定的なことは一切言わず、やってみなよと背中を押してくれて
本当に感謝です。
今までのりんごを残していくためにも新しいことにチャレンジしたい。
今はそれしか言えません。
この畑が未来どんな姿になるのか?
想像しながら作業をしています。
楽しみにしてて下さいね。