松川町のりんご農家”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2025年3月7日「 ブーム 」
ここ数年いろいろなものが流行っては消えていき、また新しいものが流行りますね。
あっぷるハウス宮下にもここ数年世間の流行が ダイレクトメール、メール、電話、等いろいろな形で届きます。
何かって?
値上げのお知らせです。
農家あるあるですが値上げのお知らせもなく支払いの時に知らされるということもあります。
中にはほんとにこれ値上げする必要あるの? というものもまぎれています。
以前100円持っていけばコンビニで買い物できたのにもう買えるものはほとんどありません。
自分が社会人になってからは初めて経験するインフレ。
大昔だとバブルに似た現象。
違うところは個人の所得が上がってないところ。
正直とても怖いです。
毎年、毎年支払額が大きくなって終わりが見えない。
正直な話、農家の収入はほとんど経費で消えてしまいます。
2024年シーズンはお恥ずかしい話、税理士さんにも心配されたほど。
持続可能な農家って可能なのか?
まだ3月なのに不安でいっぱいです。
でも立ち止まってばかりはいられないので 3か年計画最後の圃場。
将来に向けての僕の答えです。
未来の自分 笑顔で作業してますかぁーーー!
今できることを少しずつ。
皆さんにとって明るい未来がありますように。
松川町のりんご農家”あっぷるハウス宮下の業務日誌”
2025年3月2日「 心動いた週間 」
当初2/9に開催予定だったりんごの販売会。雪のため延期にしていただいて2/24に行うことができました。
だけどこの週も雪の予報。
今回は延期はできないと前日の夕方に京都入り。
宿も素泊まり、夕食も質素に。
せっかく京都まで来たのにガマンガマン。
金銭面のことだけではなくいつも販売会の前日は不安で不安でとても楽しめない。
だけど当日開店前にはたくさんの客様が寒い中並んでいただいて。
持って行ったりんごも開店前には売り切れに。
寒い中、しかも3連休の最終日。
せっかく来てくれた皆さんに手に取っていただくことができなかったことすごくすごく反省です。
それでも温かい声をかけていただいたり、また秋までまってるよと言っていただいたり。
りんごを売りに行ったのか励まされに行ったのか。
もっともっと頑張ろうと思いました。
今回来ていただいた皆さん。並んでも買えなかった皆さん。
小さな農家でいろいろとご迷惑をおかけしてすいません。
少しずつ改善してお客様に笑顔が届けれるように頑張りますのでもう少しお待ちください。
そしていつも応援していただきありがとうございます。
そして我が家のモンスター
とうとう4月から保育園に行くことに。
妻も2年間の育休から復帰予定でその前に記念に旅行に行ってきました。
今回は あおば の負担が少ない旅行をテーマにウエルカムベビーの宿 ”ウェルシーズン浜名湖” に行ってきました。
感想を一言いうともう最高でした。
久しぶりにいいホテルに出会うことができた。
お出迎え、チェックイン、食事、どれも心配りが素晴らしくてとてもあったかーい気持ちになれました。
今人の心に触れる機会が少なくなっていて心配りはもはや有料商品になってきている世の中で改めて人っていいなと思わせてくれたホテルでした。
はたして自分は来園してくれるお客様に心を込めて対応できているのか?
購入してくれるお客様に感謝の思いを伝えれているのか?
もう一度考えようと思いました。
2/24日の販売会をもって2024年シーズンは終了することができました。
2025年シーズンはもっとお客様の立場になって行動できる農家を目指して頑張ります。
松川町のりんご農家”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2025年2月19日「 応援団 」
毎年のことですがこの時期は心が沈むんです。
忙しかった年末。
忙しいなりにもたくさんの方と接する機会があって
メールもくれるし、配達にも行くし、販売にも行くし、こんな山奥に買いにまで来てくれます。
とにかくにぎやかで楽しかった。
それが 年を越すと しーーーーーーーーん。
だれもこなーい。
だれとも話さなーい。
しかもさむーい。
電話もメールもなーい。
休憩時間に焚火にあたりながら干し柿、お菓子をモグモグ。
一見うらやましいと思われるのですが実際は寂しいんです。
でも今年も小さな応援団が畑にきてくれてます。
どんなに寒くても雪が多くても楽しみをみつけて全力で楽しむ姿に力もらってます。
明日からはまた気温がぐーーーっと下がりそう。
泣き言言わずに頑張ります。
松川町のりんご農家”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2025年2月11日” 盾と矛 ”
寒いです。雪たくさんふります。
喜ぶのはこの2人
目が見えなくても雪は大好き。
もう1人は
ただいま 内見会中。
こだわりがあるそうで今回は見送りだそうです。
同じ松川町でも積雪量が全然違う。
郵便屋さんや宅配やさんがすごく驚くんです。
畑に行くのも一苦労。
まあこれがりんごのおいしさの秘訣です。
今西山地区は注目の地区です。
りんごは寒暖差が必要でこの温暖化でますます注目を集めています。
ただ、そもそも開拓地なので面積が小さいので収穫量自体少ないんです。
昔は隠れ家的な場所でしたが今はグーグルマップの影響で訪れる方も増えてきました。
ただ収穫量は変わらないのでご新規さんはお断りするしかない状況。
とてもはがゆい現状です。
まあ今は畑仕事だけに集中します。
ところでタイトルの 盾と矛
ちょっと過激なことを書きますが
最近の地上波、SNS、ユーチューブ、ラジオ、新聞 目にする、聞くものすべて なにかおかしくないですか?
個人が自由、権利を主張すればするほど生きずらくなっていませんか?
正論という名の矛をもって主張という名の攻撃をし、個人情報保護、予防的通行止め、予防的運休という名の盾をかざす。
少し希望にそぐわなければ一斉攻撃。
物価高はわかりますが本当にこれ適正な値段なの?というものや
購入しても納車は2年後ですと平気で商いをするメーカー。
確かにお客様は神様ですとは言わないが人と人との思いはどこにいったのでしょうか?
夫婦別姓、ジェンダーレス、皇族、パワハラ、モラハラ、セクハラ、不倫、今でいえばガソリン価格の談合
どうでもよくない。
負はみんなを不幸にする。
もっと前向きにグレーゾーンだってよくないですか?
白か黒かでかたずくほど人間は単純ではないと思います。
いつからこうなったのか?
あるドラマでSNSについて言ってました
「人間という不完全な生き物に発信するツールを渡したのが間違いだ」と
すごく深く響きました。
匿名という名の盾に隠れて攻撃する人
どれだけ相手を追い詰めているか。
意見があるなら堂々と言えばいい。
自分は常にそうありたいと思っています。
なので あっぷるハウス宮下は 非通知の電話はでませんし、匿名の意見も聞きません。
きちんと名乗っていただく意見はきちんと対応させていただきます。
最近の自分が努力していること
スマートフォンから距離をとる。
これが意外と難しい。
でも日に日に見ない時間が増えてきて
不思議に心がデトックスされてる気分になります。
皆さんもこのあふれた情報から距離を置いて自分だけの時間作ってみませんか?
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2025年2月4日「 目に見える違い 」
今年は雪が多い。
喜ぶのは ぐり と あおば そしてりんごの木です。
朝一雪かき終えてコーヒーを買いに町へ下りていってビックリ。
まず 国道
以前までよく言われていた りんごを買うなら高速付近がいい
その高速脇
時間は全く同じ。
町でコーヒーを買って帰るだけでここまで気候の違いが目でわかる。
冬はそれが面白い。
だから逆に町に下りていくときが超気まずいんです。
1台だけ雪いっぱい載せてる。
リアルサンタクロース。
今度から赤い車にしようかな。
人間住むには不便だけどりんごには最高の場所。特に最近の温暖化で注目される地区になっています。
ただ西山という地区は栽培面積が小さく収穫量も限られているため大変ご迷惑をおかけしています。
今年は雪が多いから期待が持てる。
剪定作業しながら義父がポツリ。
りんごが食べれるのは8月下旬。
さて春が来るまで選定作業頑張ります。