松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年12月22日「ラストスパート」
ブログ読んでいるよという声にプレッシャーを感じてなかなか更新できなくてすいません。
更新できない間に
ここ西山は真っ白に
今何しているかって?
納屋の中は今週末の1大イベントに向けて燃えてますよ。
あっぷるハウス宮下の2022年の全ての情熱を注いでます。
12/25で今年初のサンふじの販売を類農園彩都店様にて行います。
今まではせっかく買いに来てくれたのに売り切れちゃったり、売り切れちゃったり、売り切れちゃったり。
なんせ 基本2人でやってる小さな農園なので収穫量が少なくて皆様にご迷惑ばかりかけちゃって
なので今回は 売り切れることがないようにたくさーーーん持って行きますよぉ!!
でもね。
正直不安です。
こんなに持って行って売れなかったらどうしよう とか
あー あの農家勘違いしちゃってるよぉ と思われたらどうしようとか。
もう毎回ネガティブ君に襲われるんです。
よりによってクリスマス寒波もきてるし。
逆境にはなれっこです。
一応この販売会をもって2022年、仕事納めにしようと思っています。
なので色々あった今年ですが、がむしゃらに最後まで駆け抜けようとおもいます。
近くの方ぜひ、助けて下さーい。
あっ
そうそう売り物をお知らせします。
まずメインは サンふじ です。
そして 数量限定ですが
サンふじとシナノゴールドの詰め合わせ
こちらは年末年始に大事な方にどうぞ。
そして 大人気のりんごジュース
そのまま飲んでもよし、炭酸水でわってもよし、牛乳にまぜてもよし、カレーライスに少しいれるとホントに美味しくなります。
最後に個人的にはこの時期 暖かいコタツに入りながらハーゲン⚪ッツのバニラにのせて食べるのにはまっている
大人気の果肉ゴロゴロ紅玉ジャム
あっぷるハウス宮下オールスターで伺いまーす。
楽しみなような不安なような。
仕事納めの夜は京都でおばんざいが食べれるように
今日も絶賛”不安でオエオエ涙目になってりんごを袋に詰め詰め”中です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年12月11日「もう一つのイベント。」
前回の投稿からだいぶ時間がたち、きずけばりんご狩りもおわりふじの贈答の出荷も終盤にはいりました。
あっぷるハウス宮下はこの時期贈答の出荷だけではなくもう一つの作業も同時進行しております。
それはお家でたべていただく用のりんごの配達です。
贈答用は自分達ではたべるのにはもったいないからお値打ちなのがほしいというお客様に
僕が直接お届けしています。
あっぷるハウス宮下はお義父さんのりんごにたいするこだわりが非常に強くて
贈答品以外のりんごの送りはお断りしています。
それは配送の途中で破損してしまうから
かといって贈答用みたいに梱包するとお値打ちではなくなってしまうので
家庭用のりんごは買いに来ていただくか、僕らがお届けするかになっています。
お届けするには御願いがいくつかありますが今年も沢山の注文をいただきました。
ハイエースにたくさん積み込んで
えっちらおっちら
「今年も待ってたよぉ」という声に迎えられてほんとに幸せです。
これも10%の1つです。
現在配達可能地域は 浜松市、豊橋市、豊川市、新城市、刈谷市及びその近辺になっておりますが
来年からはもう少し色んな地域にご縁が広がってほしいなと思っております。
あたたかいお言葉を楽しみに
お義父さんが納屋で発送を頑張っているので自分だけ美味しい物は食べないようにして
早く帰ってお義父さんの仕事を手伝わなきゃなので寄り道なんかせず早く帰ろうと
毎回出かける前は思っているんですよ。一応。
今年もあと4回。そして締めくくりは
12/25日の類農園さんでの直売会。
きずけばあと2週間。
ラストスパートがんばります。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年11月9日「 1/12 」
りんご狩りはじまりました。
みんないい笑顔。
土曜日からはじまったりんご狩り。
天気も最高によくて少し暑いくらい。
沢山のかたに来て頂いて色んなところから
「おいしぃー」 「何この味」 「もうスーパーのりんご買えないわぁ」
みんな言い過ぎ。
たまたまお口にあっただけですよ といいながら尻尾ぶんぶん振っちゃいました。
りんご狩りをすると乙女になるそうで
5?歳の方も少女に戻られたようです。・・・・。
ことしのふじはどんな感じ?
こんな感じです。
夜ライトを照らすと
ランタンになるくらい美味しいりんごになっています。
ちなみにそんなに美味しくないりんごに光をあてると
ランタンにはならないんです。
これを昼間、光をあてないでわかるようになるとりんご農家はつぶれちゃいますから見分ける方法は内緒です。
畑が楽しく賑やかになるのは1年のうちの1ヶ月だけなんです。
ホントは皆さんをおもてなししなければいけない立場なんですが一緒に楽しんじゃってすいません。
不思議ですね。1年に1度しか会ってないのにあった途端昨日の話の続きのように仲間に入れてくれて
でも1年の間に皆さん色々なものを乗り越えられてきて。
悲しいことがあっても皆さんとのふれあいがあるからまた前に進めれる。
おかえりなさい。
あっぷるハウス宮下へ。
この先何年もその一言でお出迎えしたいです。
りんご狩りお陰様で週末は沢山の方に予約をいただいております。
現在は来て頂いてテーブルが空けば案内させて頂くような状況になっております。
ご迷惑をおかけしますがご理解頂けると助かります。
今日ちょっといいことがありました。
電話が鳴ったので用件を伺うとりんご狩りの予約でした。週末はいっぱいなのでお待たせするのも申し訳ないし、来て頂いても休憩所はないし、
山の上だし
「わざわざこんな山奥の小さな農園に来て順番待ちしなくても、インター下りたら賑やかで立派な農園さんがたくさんあるのでそちらに行った方がいいですよ」
と伝えたところ
「友達がそちらでりんごがりをしてきて、りんごをおすそわけでいただいたのですがもうすごく美味しくて自分も行きたいので他じゃ駄目なんです」って
もう 言い過ぎ。
たまたまお口に合っただけです。
といいながら尻尾ぶんぶん。
10%の心を動かされる喜び。
もうやめよう、もうやめようと思うのに
あーあ、またやめられない。
ではこれからりんご狩りに来られるお客様、
お帰りなさーい。
待ってますよぉー。
あとお知らせもアップしますので読んで頂けると嬉しいです。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年10月20日「オズの魔法使い」
ブログの更新楽しみにしているよぉ と声をかけていただく事が増える度に
更新がドンドン遅くなるヤスカワです。
気づけば10月後半。9月、10月がこんなに忙しいものなのか、毎年この忙しさを脳が生きていくために忘れさせているんじゃないかと
思うぐらい記憶がありませんね。
さて今年の様子はというと、お知らせ欄にもアップしましたが
全品種において注文をストップさせてもらうくらいの受注をいただいております。
まぁ もともと2人でやれるくらいの小さな農園なのでキャパシティーが小さいだけなんですが
本当にありがたいです。
ただここにきて問題が
毎年決まって注文をいただいているお客様、毎年 ふるさとのようにふらっと買いに来てくれるお客様
ネットや販売会をきっかけに購入したいと言ってくれるお客様
食べたら美味しかったので知人に送りたいからと連絡をくれるお客様
そのほか、ほしいと言ってくれるお客様に
「ごめんなさい、りんごがないんです。納屋にもりんごがないんです。りんごやさんなのに。」
こんな案内をしなければいけない状況なんです。
普通、この季節 りんご農家に行けばりんごがあると思いますよね。
僕も旅行に行けば旬は違えど、イチゴ、メロン みかん 魚屋さん、お肉屋さん あると思いますもん。
ましてや畑にはりんごがいっぱいあるのにないなんて意地悪で言ってるんじゃないかって思いますよね。
農家って非高率な生業で前年の収穫量に対して今年の注文数がどのくらいかで判断するしかないんです。
どんなにIT化が進んでもりんごの木になっているりんごが何個ついていてそのうち何個が贈答用で、何個が自家用でっていうのがわからないんです。
なので実際に収穫をしてみてうちのペッパー君(文雄お義父さん)の高精度脳ピューターで判断するしかないんです。
もどかしい。
なのでこの先注文が受けれるようになるかもしれませんがそうしましたら保留のお客様には可否を連絡させていただきます。
りんご農家の僕らでさえ今年はりんごを食べれてない状況なんです。
あと、ここ最近朝晩の寒暖差がおおきくりんごの熟期も一気に進み収穫も品種をとわず日々行っております。
初物便のお客様にはなるべく重ならないように発送しておりますがこちらとしては冷蔵庫にいれて保管したものを
送りたくないので収穫した当日、遅くとも翌日には発送するためご理解いただけると助かります。
色んな方がいてお褒めの言葉を頂いたり、お叱り頂いたり、正直忙しすぎて自分が正しい方向に進んでいるのか?
そうでない方向にすすんでいるのか?わからなくなるときがあります。
そんなときにいただいたお言葉
「振動数」
解釈は人それぞれあると思いますが今の自分にとってこの言葉を大切に頑張ろうと思いました。
けしておごらず、えらぶらず、たくさんのりんご農家の中から選んで頂いていることに感謝を忘れずにのこりのりんごシーズン
ご縁があってであえる機会を大切にしたいと思います。
でも忙しいと、こころをなくすって書くらしいので無くしてるなこいつと思ったらイエローカード出して下さい。
レッドカードだされると喜んでどこかへ行きそうなので。
では今日も絶賛”心を探しにドロシーと畑へいってきまーす”
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年10月4日「 心を動かす 」
おはようございます。今日は初めて朝ブログを書いています。
最近ブログを見てます言ってくれる方も増えてきて少し空気読んだ投稿にしようか悩んでおりますが
世の中に影響力を及ぼすまではありのままをつぶやいていとうと思っております。
さて、ただいま サンふじ の葉摘み真っ最中。
春先の状況からは想像ができないほどすごくいいりんごがなっていてビックリ。
しっかり地色が抜けて ほぞ が深くて就農してから今までで一番いいんじゃないかと11月が楽しみです。
春先の絶望的な状況からお義父さんが試行錯誤をして新しい技術をとりいれて
りんごを作り続けて50年たつ今でもりんごがよくなるためには頑固にならず受け入れる柔軟性を持ち
収穫するその日まで努力し続ける姿勢は尊敬します。
一緒に作業できていることに感謝です。
ここからはチョットダークなつぶやきになりますので心臓の弱い方はここでやめといてくださね。
僕は注文を頂いたお客様には不通の方以外はお礼の気持ちでこちらから電話をさせていただいてます。
その日も30年のお付き合いの方にお礼の電話をしたところ
一杯入っているから一言言わせてもらっていいかな と
・気候のせいというのはよくわかるんだけど年々味がおちてるね。
だから今年から違う品種にするからよろしくね。
と言われました。
就農する以前からのお客様だったので丁寧にお礼を言って電話を切りましたが心の中は???
なんかモヤッと。
たしかに最近の気候によってここ西山もおおきく気温がかわりました。
ただ 人 ができる作業は毎年手を抜いているわけではないし、毎年前年の反省を生かして作業量はふえている。
それでも気温の高い、低いで品質は大きくかわってくる。
今年は春先の暖かさ、梅雨前の猛暑、梅雨明けからの長雨、9月の台風。
人は今年のりんごに絶望している状況でもりんごの木はその年、その時の最高のりんごをならそうと黙々と頑張っているんです。
人がりんごのお手伝いと以前から書いていましたがそんなの僕のおごりでした。
人が出来る事なんてりんごの木の生命力の前ではたいしたことないんです。
寒さの中でも、灼熱の太陽の下でも、降り続く雨の中でも、折れそうな風の中でも必死で実をならそうとするりんごの木をみていたらそう思えました。
なら人が出来る事は何か。精一杯ならしてくれたりんごを丁寧に待ってくれているお客様にお届けすることなんじゃないかと。
そのりんごの出荷されるまでのストーリーを伝えれるように。
僕はあるサイトで正体を隠してどこで作られているかもかくしてりんごを出品させていただいています。
今年で3年目になりますが、なぜそんなことをはじめたかというと
お義父さんの作っているりんごが松川町というイメージではなく味だけで評価してもらいたかったこと。
りんごの売買ではなく人と人とのご縁、思いを大切にした心を動かすようなお取引をしたいため。
お陰様で今では出品させていただくと即完売になるほど反響を頂いております。
只、売れるからといって大量出品する予定はありません。
あくまでも1人1人の方とのお取引、ご縁を大事にしたいので。
前のブログにも書きましたが農家は90%以上辛い思いをしてますが残りの10%で心を揺さぶられる感動を頂けて頑張ることができています。
頂いた感動はお返ししたい。
今の世の中、自動化、無人化、セルフサービスがすごい勢いですすんでます。
そんな世の中だからこそ人でなければできない あきない を目指していきたいと思っています。
もし味が落ちた。昔からのお付き合いだからと僕たちに義理を感じて選んでいただいているとしたらお気になさらず他の美味しいりんご園に行って下さいね。
その現実も受け止めながらこれから毎年、毎日少しずつ前に進んでいきます。
こんな不器用な農家でもいいよと言って下さる方
これからもどうぞよろしくお願いします。