松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年7月14日「チョコプラ」
もう、おなじみの不定期投稿のブログです・・・。
ブログは不定期ですがちゃんと山にこもって作業は進んでおりますよ!
何をしているかというと
あいもかわらず 摘果 です。
それはもう毎日、毎日実を落とす毎日です。
畑中青いりんごが目立つようになってきました。
それを毎日、毎日 ボトボト、ボトボト
落とし終った後は木がとても喜んでいるかのような姿になります。
こうなると収穫に向けての準備になりますね。
気づけばこんなに大きくなっている品種もあって
最近ひそかに人気があがってきた「シナノゴールド」です。
黄色というだけで赤いりんごに負けていましたが味はもう抜群においしい我が家の1番人気。
昨年は不作だったのですが今年は期待ができそうです。
あんまり山の中にこもっているので世の中の繋がりをわすれかけていましたが
パソコンのメールフォルダを見ると!!!!
今シーズンのりんごの注文メールが。
とっても嬉しかったです。
毎年、毎年収穫量が少なくてご迷惑をおかけしてますが
”去年保留になっちゃったから”
と、注文をいただきました。
ありがたい。
農家って生産だけしているとたまに存在価値あるのかなって?必要あるのかなって?
毎回おなじみのネガティブシンキングに襲われるときがあって
注文をいただくことによって、存在の確認ができて俄然やる気になるんです。
あと、お尻に火をつけてもらう作用もあって
DM送らなきゃ、とか 納屋かたずけなきゃ とか
そういうわけで ただいま
「あっぷるハウス宮下 2022 ダイレクトメール」
発送準備中です。
8月の上旬から中旬までには発送したいと思っております。
もうしばらくおまちくださいね。
はやくりんご食べたいなぁ。
今日も絶賛”りんごがおおきくなってきてそろりそろりプレッシャーかけられ中”です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年6月21日「競争社会」
梅雨らしいような梅雨らしくないような日々が続いていますね。
前回の投稿から少しずつ元気を取り戻して開き直って畑に出ております。
毎度のことですがこの時期は 「摘果」 作業真っ最中です。
ちなみにこのりんご どれを落とすと思いますか?
とても大きく育っています。
正解は
全部です。
続いてこちらは?
このりんごが少ない年、少しでも残って欲しいのですが
全部落とします。
りんごの栽培は1年のほとんどが落とす作業になるんです。
だから収穫まで残っているりんごは超1流なんですね。
農家になるまではりんごが木になっていることに何とも思わなかったのですが
りんごが木に実こと自体奇跡にちかいんです。
沢山の競争を勝ち抜いて秋にむかっています。
こちらも競争社会に旅立ちました。
今年も来てくれました。
時計が見るも無惨なすがたになってしまいましたが
朝話しかけに行くと巣に姿がなく
目の前の電線に
巣立っても一緒に止まっている姿が愛しくて
来年も無事にかえってきてほしいなと見送りました。
今年前半色んな事がありましたが、りんごの収穫までもう少しになってきました。
後半戦に向けて助走をつけて絶賛”ホップステップジャンプ”中です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年5月19日「雨にも負けそう、風にも負けそう」
最近はこんな物も運ぶようになりました。
これ乗用草刈り機なんです。
畑を離れたところに借りたため定期的に草刈りに行くのですが載せるのもドキドキしちゃって
タイヤと足場がずれないようにきをつけて下がります。
高所恐怖症の僕にとってはもう恐怖でしかなく、お義父さんの倍以上の時間がかかります。
まさか軽トラでこんなものを運ぶとは、農家の仕事は大変です。
大変と言えばりんごです。
今年もというか今年は今まで以上に厳しい状況になってしまいました。
花が咲くところまではとてもいい状況で期待をしていたのですが、最近の状況は木に実がないんです。
農家同士会ったときは合い言葉のように
「どう?実ついてる?」
というのがお決まりです。
正直全体でどれくらいのりんごがなるのか、もう少し時間がたたないとわかりませんが
4年連続で厳しい年になりそうです。
ただ救いなのは落ち込んでいても
「どうしたの?元気だせよ」
と言ってくれているように見つめてくれるので
ついつい笑顔になっちゃいます。
農家の現実をつきつけられて自然と共存することの難しさ、知惠、工夫
そして忍耐することの大切さを学んでいます。
まぁ、たまに現実逃避で逃げますがメリハリつけて
今日も絶賛”自転車レース観戦中”です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年5月9日「3度あることは4度ある?」
うー。寒いです。
GW明けなのにこの寒さ。
特にここは標高800mあるのでそれはもう寒い。
こうなると困る子は
この子達。
りんごの花にとってはとても大切なミツバチくん達がここ最近の寒さで飛ぶことができません。
そうなるとどうなるかというと
花は受精することができずに
パラパラと落ちてしまうんです。
本来なら受精して
このように少しずつりんごのかたちになってくれるのですが
今年もここにきて大ブレーキがかかってしまいました。
畑をみまわしても受精ができずにまだ花びらが残っている木がおおくあります。
今この状態だともうりんごになることはありません。
気候って難しい。
動けない子がここにも
「早く家に入れてくれぇ」
と、言っているようないないような。
それでも残ったりんごたちを大切にしながら今年も乗り越えなければ。
まだまだ脅威はありますが
かかってこい
長雨、日照り、台風、害虫・・・・・。
けっこうあるなぁ。
お手柔らかにお願いします。
チームあっぷるハウス 少し兵力減ってしまいましたが秋に向けて頑張ります。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年5月3日「はじめのいーーーーっぽ」
就農して4年目になりました。
今まで自分から何がやりたいと思ったことはなく今までのお付き合いの関係を崩さないように従事してきました。
(それでもだいぶ僕の個性が強くお客様に不愉快な思いもさせてしまったことがあるかとは思いますが個性なのでお許し下さい・・・。)
そろそろ自分としての農業のかたちを試行錯誤してみたいと
本決まりではないですが、新しい圃場を借りることにしました。
景色もすごくよくて中央アルプスもしっかり見えて、南アルプスも眺めれます。
こんなところで収穫できるりんごはすごく美味しいんだろうなぁと今から楽しみです。
来年春から苗木を植えて、収穫できるまでもう少し時間がかかりますが
少しずつかたちになっていくのが今から楽しみです。
そして新たについでにもう一つ。
前々からお義父さんが「わしも車が欲しい」とハイカラな事を言っていたので
「じゃぁ農園としても使えるように折半しましょうか」
とうまくその気にさせて待つこと3ヶ月
ジャーン。
車種から色からナンバーから全ての権限は僕がにぎり、働く車が一台仲間入りしました。
そして リアガラスには
お義父さん「わし、恥ずかしくてどこにも行けん。」だって。
どうか見かけても煽らないで下さいね。
そして
「可愛いね」って声をかけてあげてくださいね。
おだてるとすぐ喜びますので。
乗る心地はプロに聞いてみました。
とてもいいそうです・・・・。
小さい農園ながらも少しずつ前に、そしてチャレンジしながら
小さな苗木のように毎年少しずつ成長していけるように。
どこかで「あんちゃ また何かはじめた」
と言ってもらえるように
今日も絶賛「となりのおんじをひたすらおだててます」