松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年9月19日「 10% 」
9/17 2週連続の出張販売。
不安と期待の1週間で情緒不安定な日々をすごしました。
先週の反応はどうかな?怒られないかな?来てくれるかな?
そんな思いで開店すると
沢山の人がきてくれました。
「先週買ったけど美味しかったよ。」
「知人にあげたいからまた来たよ。」
「あんたら目当てに来たんだわぁ」
ホントにありがたいです。
冬から作業が始まり雨の中、風の中、灼熱の下での作業がこうやって美味しいってお客様の手にわたると
心が動かされます。
きずけばたくさんの方に買って頂いて農家やってよかったって思いました。
そんな沢山の人の中に見たことある人が!!
知ってる人は知っている。
この方、京都で有名なおばんざいやさん あおい の としいママさんです。
僕らが京都に通い始めて14年。色んなお店に行きましたが 今ではこのお店を目当てに京都に行くようになりました。
予約が取れなければ旅行の日をずらしてまでこのお店に惚れています。
そこのママがわざわざ京都から電車に乗ってりんごを買いに来てくれて
気づけば一緒にりんごを売ってくれて、もうあっぷるハウス宮下準レギュラーです。
ぜひ、京都の旅行でおばんざい食べたいなぁ、京都らしいお食事屋さん行きたいなぁと思ったら
予約オススメしますよ。ママとスタッフのしょうこちゃんのつくりだすお店の雰囲気、とても癒やされます。
ただ非常に予約とりずらいですがおすすめです。
沢山用意していたりんごも午後早くに売り切れて
2回目の出張販売も無事終えることができました。
今回心をうたれたセリフ。
お客さんに「また来てね~。」
こちらが言う台詞なのに、言ってくれるなんて。
また来ます。絶対来ます。
農家って90%辛い やめたい 逃げだしたいって思うのですが
残りの10%が 心が動かされる喜びがあるんです。
あーあこれでしばらく農家やめられないなぁ。
この日は松川へとんぼ返り。
ぐりをもふもふしようとしたら
すごい迷惑そう。
つぎの出張販売は10/23日
その日まで”台風でりんごがぶんぶん振り回されるのをじっと見つめ中”です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年9月9日「 よーい 」
いよいよです。
ドキドキしてます。
サンつがるも終盤に近づいてきました。
今日もぐりと一緒に収穫です。
明日はいよいよ今シーズン第一回目の出張販売です。
普段こんな山奥ですごしているから大都会に行くだけでドキドキです。
みんなに憶えてもらっているか?
選んでいただけるのか?
1個も売れなかったらどうしよう?
毎回マイナス思考になってしまいます。
でもここ西山の空気も一緒に詰め込んだので明日は精一杯笑顔振りまこうと思います。
準備は万全。
明日はどんな出会い、ご縁があるか
ドキドキ、ワクワクしながら
今日の夜は絶賛” 羊たぶん一万匹ぐらい数える覚悟決め中 ” です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年8月25日「浦島太郎」
就農して4年目にはいりました。
通勤ってどういう気分だっけ?
人との交流ってどんなだっけ?
自営として生活していると今までの当たり前が当たり前ではなくなってしまって
でも自営として生業をするには社会との繋がりはとても大切なわけで
何が言いたいの?ですよね。
農業ってリスクが大きい仕事だなと前から思っていて
何か農業以外に人に喜ばれる仕事もしたいなと考えていて
昨年は「食品衛生責任者」の講習を受けて
今年は飲食店の勉強をしようと思って6月から地元で1番勢いのある(あくまでも僕の感想です。)
岳グループの「オリオン」というラーメン屋さんでアルバイトをさせていただきました。
見た目ラーメン屋さんとは思えない雰囲気で
内装は
カフェと間違えるような素敵な空間。
まあ順番を待たずに入れればラッキーというくらいのラーメン屋さんでとても人気があります。
メインは
野菜たっぷりの二郎系ラーメンです。
お店の雰囲気とのギャップがセンスのよさを感じますよねぇ。
とってもクセになる美味しさで、欲望のまま食べ続けるとあっという間に体型が変化しちゃいます。
でもすごくおいしいんです。
2名でお店を回すのですが、メインの女の子は自分より20歳も年が下!
平日の3日間 夕方6時から9時半ぐらいまでこんなおっさんを働かしてくれました。
きっと働きづらいよね。
自分より年上を指導するって。
ほんと感謝です。
自分は朝7時半から夕方4時まで畑仕事をしてその後アルバイト
万歩計は日々1万3000歩オーバー。
正直クタクタになる日もおおくて
久々の社会復帰は浦島太郎状態。
”いい年して何してんだろ”って思う日も結構ありました。
ただ、たまに1週間に1回くらい
メインの子が次こういう動きするんだろうなって考えて先回りして準備してドンピシャで動きが合ったとき
世間で言う息が合ったときという瞬間・・・。
多分僕だけが思っていると思うんですが、なんか人と繋がっている感。
思わず1人でにやついちゃうんです。
ただの怪しいおっさんですが
一緒にお客さんの特別な時間を提供していること。
それを楽しいと感じる瞬間ですね。
岳グループで働いている若い子達はみんなすごく頑張っていて
働くと言うことの大変さ、責任の重さを勉強させて頂きました。
朝から晩まで県をまたいで色んなお店をフォローしている若い女の子や
ラーメン屋が終ってからもう1つのアルバイト先のキッチンを夜中までやる女の子
たくさんの注文を段取りを考えながら調理する若い男の子
手が空いたら必ず何か作業をして、1日が終ると頭も体もくたくたになるんだって。
1日の作業が終ると1時間近くかけてキッチンを掃除をしたり。
みんなみんな若いのにしっかりしてる。
お店の勢いって働いている子のエネルギーじゃないかと思いました。
一杯のラーメンを美味しそうにたべるお客さんの顔。
みんなとても幸せそう。
働いて人を幸せにできる仕事っていいなと思いました。
いつか自分も文雄さんの作ったりんごを使って人を幸せにできる商品を提供できるお店を作りたい。
まだまだ夢の領域をでませんが毎年何か1つずつ新しいことにチャレンジしたいと思っています。
毎日をがむしゃらに生きる。
弟がいなくなってからの僕のスローガンです。
りんごの注文ありがとうございます。
毎日すごい反響で去年より早い段階で締め切りを迎えそうです。
りんごも想像していたよりは個数もありそうで、畑も忙しくなってきました。
ラーメン店も8月末で辞めさせて頂きます。
今度は学んだことを農園で生かして
周りから、あそこの農園、最近勢いがあるなっていわれるように頑張ります。
いつかお店をもてるその日まで今日も絶賛”玉手箱開けるか開けないか悩み中”です。
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年8月20日「鬼退治」
ダイレクトメール発送後りんごの注文をいただいております。
注文がくるまでは
”1件もこなかったらどうしよう。”
”今年も憶えててくれてるかな?”
”嫌われてないかなぁ”
と ネガティブ思考に陥るのですが隣で作業しているお義父さんは
”そんなこと心配したってしょうがない、くるものはくるし、こないものはこない”と
ポジティブなのか、楽観的なのか自己中心的なのか とにかく羨ましい性格をしております。
注文用紙がとどきだすと
”世の中との繋がりを実感できて、これからはじまる繁忙期にむけて頑張るエネルギーがわいてきます。”
その後半戦のスタートはつがるの葉摘み作業からスタートです。
猿の被害が大きかった畑です。
りんごのまわりにたくさんついている葉っぱを1枚1枚とっていって
日が当たるようにします。
これも葉っぱをとりすぎると日焼けしてしまうので考えながら作業をするのですが
油断をするとここまで大きくなったりんごを落としてしまうんです。
”あっ 落としちゃったぁ、もったいない”
と思って脚立の上から下をみると
食べかけのりんごが!!
また、猿がでたのか とよく見ると
ぐりでした。
なるべく ぐりのおやつにしないように丁寧に葉摘み頑張ります。
つがるの出荷までもう少し
その日まで絶賛”きじを探し中”です。
お知らせに現在確定の販売情報書きました。
ぜひ見て下さい!!
松川町のりんご農園”あっぷるハウス宮下”の業務日誌
2022年8月11日「先を見る」
暑い~!雨雨雨!コロナ!猿!・・・猿?
そうなんです。
困難な事だらけで日々がむしゃらに生きていたのですが 今年は4年ぶりに猿が現れました。
そんでもってこんな事に
こんなに大きくなったのに
とてもみずみずしくなってきたのに
もう少しで収穫だったのにね。
ごめんね。
今年は春先から困難なことばかりで正直心が折れそうにもなりましたが
いいときもあれば悪いときもある。
今が悪ければいいときも必ずくる。
その時のために 悪いときにどう腐らずに活動するか?
44年生きてきてようやくそう考えられるようになりました。
果樹は新しい樹を植えたら翌年収穫できるものではありません。
長い将来をみて あっぷるハウス宮下はどうしていくかをお義父さんと相談して
未来の あっぷるハウス宮下の為に この悪い時に種をまきます。
5年後にはこの畑に立派なりんごの木が並んでいる予定です。
きっといいときが来る。
それを信じて未来の自分に少し期待をしてみます。
そして未来ばかりでなく今も精一杯生きないと
今年もダイレクトメール発送させていただきました。
まだ、届いてないよ、家にも欲しいよ と言ってくれる方お気軽に連絡下さい。
あっぷるハウス宮下の りんごシーズンを伝えるりんご
シナノレッド!!
さあ、りんごシーズンにむけて頑張りますか!!
いいときも、悪いときも
今日1日をがむしゃらに生きますよ!!
生きてるだけでまるもうけです。